企業グループのあり方

日本の企業グループは、銀行、商社、事業(本業)が中心(親会社・本社)となって形成されている。
どのグループでも、IT系グループ会社は、情報システムの機能を担当しているだけ。

事業部門が主体でDXを進めようとすると、既存の仕事の置き換え(省力化)か、他社サービスの後追いになる。テクノロジーから事業を見ないと革新的なものは生み出せない。

他方、世界の巨大新興企業グループは、いずれもIT技術をコア(中心)にグループを形成している、つまり、先端技術活用の観点から事業に参入・展開し、ビジネスモデルを組み立てているようだ。従って、従来型事業への こだわり も しがらみ もない。さらに、ほかのフィールドで成功したモデルを他の事業エリアに広げる場合は、イノベーションの成功確率も極めて高い。

この点が日本の大企業のDXが遅れている理由ではないか。問題は目線の置き方だと思う。
そろそろ、日本の大企業グループも、組織をひっくり返して、IT子会社を本部に事業を組みなおすところが出てきてもよいのではないか。

既存の延長でDX化を進めても20年遅れを取り戻すのは難しい。
DX基盤の上に既存の事業を載せなおすぐらいの発想の転換が必要であろう。

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